H24年度大学図書館職員短期研修グループワーク

新年あけましておめでとうございます。
すでに昨年の話になってしまいましたが、去る10/2 tue. - 10/5 fri.のあいだ、
NIIの大学図書館職員短期研修(京都会場)に参加いたしました。

参考:講義資料

講義もグループワークもみっちりで密度の濃い4日間でした。
とくに学術情報リテラシーとオープンアクセスには関心を持っていたこともあり、
具体的な事例や動向を知ることができてとてもよかったです。
なにより、全国の大学図書館の皆さんと情報交換ができたことがなによりの研修成果です。

さて、グループワークにて、私の参加した4班のお題は、
「2030年の大学図書館フロアプラン」
でした。
4班6名のメンバーでこの難題にとりくみ、
班内コンペしたり、プレゼン資料を作ったりと、悩みながらも面白く作業できたと感じています。

そんなこんなで形にした、4班のフロアプランがこちら。



多"層"化する大学図書館 〜電子化時代の学びのスパイラルを目指して〜

地上2階、地下2階の4層構造で、
2F …Garden Floor
1F …Commons Floor
B1F…Labo. Floor
B2F…Cocoon Floor
というゾーニング構成となっています。
上はフリースペースやアクティブラーニングのスペースで、
下に行くに従ってより静かで少人数・個人学習向きのスペースになっていきます。

Commons Floor
4方向の入口のどこからでも出入り自由。
オープンプレゼンスペースやラーニングコモンズを備え、
メディアセンターやキャリアセンターの機能も持っています。

Garden Floor
緑あふれるフリースペースです。
透明の開閉式ドームがついていて、雨天でもイベントなどが可能です。

Labo. Floor
共同研究のできるラボ&グループワーキングスペースです。
透明な仕切りで区切られており、「見せる」研究ができます。

Cocoon Floor
院生さんなどがじっくりと勉強できる個人ブースがあります。
ここは他の層とは違って静かに集中する場所になっています。

Biblio tube
また、真ん中を貫く筒状のスペースが、
大きな円柱形の保存書庫です。検索ロボットで目的の本まですぐにたどり着くことができ、ブラウジングすることも可能です。
書庫内には専門のレファレンスライブラリアンが常駐しています。

中央部の円柱を取り囲むように、らせん階段が配置されており、
利用者は層を行き来することにより、さまざまな学習ができるような
いわば「学びのスパイラル」を体現する図書館になっています。
また資料保存とアクティブラーニングのスペースがゾーン分けされながらも、
共存しているところが特徴です。



「個人ブースは宙に浮くことにしよう!」などSFめいた設定も盛り込んだり、
だいぶはっちゃけたものになりましたが、
自分の館の設備についても考え直すよい機会になりました。

4班メンバー、また研修の機会を与えてくださった皆さま、
ありがとうございました!

(この記事の内容は、研修元に許可を得て成果物の一部を自主公開したものです)